前回書いた文章をこんな多くの人達が見てくれて、理解してくれた事が本当に嬉しいです。こんなにコメントをもらえるとは思ってなかったし。マイケルに付いて回るいろんな疑惑の中から、肌の色について話したわけだけど、こんなことでより多くの人がマイケルの音楽に触れてくれるならいくらでも伝えたい事があるよ(笑)当然、何を根拠に言ってるんだとか、何でそんな事言い切れるんだ?とか思った人も中にはいると思う。でも俺はマイケルを知らない人が書いた、差別や悪意に満ちた、いかにも嘘くさい記事よりも、マイケル本人やマイケルと仲の良かった優れたアーティスト、そして傍にいた人達の証言を元に(←こっちはあまりニュースにならない)自分の中の常識、そして直感も踏まえた上で意見を言ってる。俺はマイケルのやる事なす事ぜーんぶ大歓迎といった類いのファンじゃなかったし、好きじゃない曲だってある。現に一時期はかなりパフォーマンス面で落胆させられた時期もあった。その時はハッキリそう言って来た。もちろん大好きだからこその悔しさでもあったわけだけど。同様に、数々の疑惑を「全部デタラメ」と決めてかかってもいない。例えばマイケルの3人の子供達。もはや顔写真が流出しちゃって、ハッキリと顔が確認できる。それを見て、残念ながら俺もマイケルの精子からできた子供ではないなと思う。理由はいろいろあるよ。でも別にいいじゃんって感じ。マイケルも自分の精子を使いたくなかった、もしくは使えなかった理由が絶対あると思うし。それに3人とも本当にかわいい。この子達が早く元気になって幸せになってくれる事を祈ってる。
俺はそれが真実と思えればそう言うし、嘘だと思ったらそう言う。自分の勘はかなり信じてるし、大体合ってると思ってる。脱色剤で皮膚を白くした、あるいは皮膚を剥いて剥がして、白人の皮膚を移植したなんて普通に考えてありえないじゃん。どこの白人が自分の皮膚を提供するんだよ(笑)あと整形手術ね。マイケルは整形してるよ、何度も。それは一目瞭然。本人だって認めてる。でも言われてるような凄まじい数はやってないよ。これは普通にいろんな写真を見比べれば分かる事なんです。
ある番組でインタビュアーが「君は目や頬やいろんな所を手術して・・・」と言うとマイケルはその辺り全部を含んだ意味で「顔はいじってないよ」と言った。でもすぐ後に「鼻だけだよ」と付け加えてる。当然ニュースでは『マイケル、「顔はいじってないよ」!!』と、その部分だけ報道される。前回話したパターンだね。世間はますますマイケル不信になる仕組みだ。マイケルも要領の悪い言い方をする(笑)編集されちゃうだろうが!とイライラしたもんだよ。マイケルは以前も「鼻を二回手術したし、アゴに割れ目も入れた。でもそれでおしまい。」と言ってる。俺はもうちょっとしてると思うよ。でも言えるのはマイケルの担当医本人は今まで一度も語っていないという事。だから本当の事なんて分かんない。テレビでうさん臭い外科医が出て来てマイケルの写真を見ながら「これは顔が崩れる一歩手前ですねぇ」とか言ってるけど、実際マイケルを担当するレベルの外科医がそんな失敗手術をするかっつうの(笑)仮にもうこれ以上しちゃいけないところまで来てたのなら医者が絶対に止めるでしょ。そういうもんだよ。これも普通に考えれば分かる話。マイケルの顔をコンピューターでいじってわざと「崩壊」させて載せたイギリスかどっかの雑誌社が後で訴えられて謝罪してるしね。でもここはニュースにならない。
で、実際俺がどれくらいマイケルが整形したと思っているかというと・・場所は本当に鼻だけだと思うよ!(顎の割れ目もね)目は最初から大きいからね。70年代の写真や映像を見てみて欲しい。目の形は変わってないよ。昔と違うのはアイラインが入ったことだね。これは整形とは言わない。メイクだよ。唇も元々黒人男性にしては分厚くない。ただ・・何とも言えない。口元の感じが2000年くらいから急に変わったから。でも多分歯を入れ替えたか(インプラント)肉を吊ったか(リフトアップ?)だと思う。これをやると随分口元の印象が変わる。こんなレベルの事はハリウッドどころか日本の芸能人だって普通にやってる事だし、こんなの整形の部類に入らないよ。歯なんて変えた人いっぱい知ってる。頬は太った痩せたでかなり印象が変わる。メイクでもね。だから普通に考えれば頬も整形じゃない。
問題の鼻は、最初に「OFF THE WALL」の頃にやってるね。その後の「THRILLER」のアルバムジャケット写真は髪型こそ違うけど、顔はまだ一緒だよ。でもその後の一連のミュージック・ビデオ「Billie Jean」「Beat it」「Thriller」では鼻が高くなった。その後、兄弟で全米を廻った"VICTORY TOUR"の頃に更に鼻が細くなって上を向いたと思う。その後、アゴに割れ目が入って「BAD」以降も更に鼻が細くなった気もするけど、手元にある1984年(VICTORY TOUR当時)の雑誌と2007年の雑誌の近年のマイケルの鼻をよく見ると、実はそんなに形変わってないんだよ!何が違うって肌が白くなった事と、それに伴うメイクが違う。単純に年齢も違う。あと、ある時期からノーズシャドーもかなり入れるようになった。これはデカイと思う。シャドー次第でギューンと鼻が細く見えるからね。口紅付けるようになってからは唇の印象も変わったし。だから言われてる程やってないと思う。それこそマイケルは90年代初頭、或いは80年代半ばの時点からいわゆる大きな手術はしていない可能性だってある。たぶん微調整的な事も含めて恐らく鼻を4回くらいしかしてないんじゃないかなぁ、と俺は思います。たくさんの写真や映像を見てきた俺の分析は間違ってないと思うよ。しかも大きく形が変わったのは確かに2回なのよ。マイケルはそこしかカウントしてないのかもね。
マスコミはちょっとしたライティングの違いで見える顔の変化すら「整形」にしちゃうからね。それ言ったら俺だって、この間撮ったアーティスト写真と、酒飲んだ次の日の浮腫んだ顔で撮られた写メでは全然顔が違うよ。これがマイケルだったら即「顔面崩壊」だね(笑)よく思春期の頃のマイケルと最近のマイケルの写真を比較したりしてるけど、俺だって林だってヨシフミだって、デビュー当時と今じゃかなり顔違うよ!!もちろん整形はしてない。いわゆる「年齢による変化」だよ。成熟とも言うね。頬が痩けたり、太ったり、ライティングによってめちゃめちゃ不細工に写ったり(笑)これを読んでるアナタだって、整形してなくても15年前と今では顔違うでしょ?あるいはメイクによって写真写り違うでしょ?でもマイケルだったらそれも全部「また整形した」と言われるわけよ。加齢やメイクによる変化は無視される。そういう事です。俺は「鼻が取れた」「頭を切り開いて永遠に縮れた髪が生えないような手術をした」「高い声をキープするために女性ホルモンを打ってる」「ヒゲをレーザーで一本一本植えた」(ヒゲを生やした時)・・・なんていう常識離れした記事を売る人達よりも、自分の冷静な分析と直感を信じるよ。こんなの全部嘘だもん(笑)鼻が取れるわけないし、髪はストパーで伸ばすものだし、声はジャクソン家全員が高いし、ヒゲは・・・バカバカしいね。マイケルの肩を持つとかそういう次元の問題じゃないの。
もう一つ世間が未だに引っかかってるマイケルへの疑惑。最たるものが「少年への性的虐待疑惑」だろう。これについては答えは単純明快。マイケルはやってないよ。以上。裁判でハッキリ「無罪」になった。陪審員12人全員一致での無罪判決。証拠なんて何一つ出なかった。この陪審員達の人種構成は白人とヒスパニック系で構成されてて、訴えた少年の母親がヒスパニック系だったから、マイケルにはすごい不利な状況だったの。にも関わらずだよ。当時このニュースが入って来た瞬間に嘘だと分かったよ。ちょうどマイケルのベスト盤発売日だった。ワザと当てて来たとしか思えなかった。とにかくこの訴えた母親は言ってみりゃ病気だったのよ!以前にも別の人間に対してこういう訴えを起こしてた。自分の子供の癌を理由にいろんな有名人に接触してて、その治療費に貰ったお金で車買ったり、全身エステに通ってたんだよ(笑)もう笑えるでしょ!ウィキペディアにも書いてあるよ。それでこの人、最終的には福祉詐欺で起訴されて、有罪判決が下ったからね。なのに日本じゃその事実は全然報道されずに、未だにマイケルの事を「証拠不十分で無罪だった」的な、まるで本当は有罪だったみたいな報道をする。この事自体が大罪だよ!!もうさ、呆れてモノが言えないわけよ。俺が許せないのはこういう下らない事で本当の芸術、素晴らしい作品が埋もれてしまう事。だからちょっとでも俺に何かできるなら、こうやってゴシップ記事で汚された誤解を解いて、今までそういうデマを鵜呑みにしちゃってた人に純粋にマイケルが残したアルバムとかに興味を持って欲しいんだ。今こそマイケルが残したカッコいい作品達を見直す時だと思う。特に「OFF THE WALL」「THRILLER」「BAD」「DANGEROUS」の4枚をまず聞いてみてよ。どれも本当に凄いからさ。
つまり人って記事になってる事って鵜呑みにしがちなの。この俺ですらマイケルについての悪い記事を目にすると一瞬「えっ!?」ってなる。まぁ俺はファンだからそこから冷静に考えられるけど。どんな事であれ、何度も何度も記事で読んだり聞いたりしてると、段々本当の事に思えてくる。そういうもんだよ。本当の事じゃないのに、いつしか間違った情報で通っちゃってる事なんてたくさんあると思うよ。例えば・・・そうねぇ、すぐには思いつかないけど、そこの棚にディズニーの映画「バンビ」が入ってたのでこの「バンビ」で言えば、よく「バンビみたいに可愛い」とか「まるでバンビちゃんみたい」という言葉を女の子に向けて使ったりするじゃん?これはバンビを女の子という設定で言ってるよね。世間では多くの人がこの子鹿のバンビを女の子と捉えてると思う。でも実際は男の子だ。「子鹿」の英語読みと思ってる子もいたな。それも違う。"Bambi"は鹿の男の子のキャラクターの名前だ。でも数々の誤った記事を読んだり聞いたりしてるうちに、そっちのイメージが定着する。本当のバンビは最初のうちこそ可愛くて愛くるしい子鹿の王子様だけど、映画の中盤以降、角も生えて逞しい大人の鹿に成長する。メスの鹿を守るために他のオス鹿と対決もするし、命を張って戦うシーンだってある。最後に王様になるところからして、手塚治虫の「ジャングル大帝」に絶対的なインスピレーションを与えてるね。話が反れたけど、つまり「バンビ」って凄く男らしいんだ(笑)でも意外と知られてない。バンビというと女の子の代名詞に扱われてる。別にいいけど、普通に間違ってるんだよ。
俺の事で言えば、マイケルの死のニュースを聞いた日の昼、新聞のインタビュー依頼が来た。急だったし俺も用があったので、急遽電話インタビューになった。車を道路の脇に止めて、あちらの記者の方のインタビューに電話で答える形になった。その新聞をこの間友達に見せてもらったんだけど、俺が「肩を落として嘆いた」とか「涙をこらえて語ってくれた」という表現になっていた。もちろんあの日は相当ショックだったけど、インタビュアーの方は俺が肩を落とすその様は見てないよね。実際はどちらかと言うと「ここ、車停めてていいのかなぁ?」と若干焦りつつ喋ってた感じだ。急な事過ぎて涙が出たのはその日の夜が最初だったから「涙をこらえて」というのも事実ではない。でもね、記事ってそういうもんでしょ?臨場感を出さなきゃいけない。誤解しないで欲しいのは新聞記事に対して嘘つきー!って言ってるんじゃないの。必ずしも記事がリアルなそのままとは限らないって事。それを証拠にマイケルが影響を受けた人のくだりで、JBことジェームス・ブラウンの事を「ファンクの帝王」と言ったにも関わらず、記事には「パンクの帝王」と書かれてしまった(笑)恐らく記者の方が「ファンク」という言葉を知らなかったんだろう。だから「パンク」と聞き取られ、そう書かれた。まぁ俺を知ってる人なら「記者の人の聞き違いでしょ」と思ってくれるかもしれないけど、俺を知らない人からしたら「なんだこいつ。バカじゃねぇの。」と笑われるだろう。そんな事どうだっていいけど(笑)俺が言いたいのは、記事が作り上げる、人や物のイメージは必ずしもその通りではないって事。誤解や間違いがいっぱいあるんだ。もちろん忠実に表現してくれる場合もあるよ。でもそうならない事も多いんだよ。だから俺はこうやって自分で文章も書く。これこそが本当の姿だからね。
こんな熱を入れてまで文章を書くのも、やっぱりマイケル・ジャクソンがくれたものの大きさからだろうね。微力だとしてもどうにかして返したい。それくらいドキドキワクワクをくれた人なんだよ。時間があったらネット上で海外の大物スター達のマイケルへの追悼文を見て欲しいな。錚々たるメンツがコメントを出してるよ。どれだけ偉大な人だったかが分かるはず。ビヨンセも自分のコンサートでマイケルへの想いを語ったあと"I Can't Help It"を歌ったし、ロスで行われたBET AwardsではNe-Yoと俳優のジェイミー・フォックスが一緒に"I'll Be There"を歌った。どっちも素晴らしくて涙が溢れたよ。
じゃあ今回も何個かマイケルの映像を紹介します!是非見て楽しんで欲しいです。まずはマイケルがジャクソン5のリードボーカルとしてデビューした1969年に出演したこの番組。エルヴィスやビートルズ、ストーンズも出たあの有名なエド・サリバン・ショーから。この時マイケル11歳。やっぱ天才だよね。なんて上手いんだろう。後ろの兄弟達もいい感じ♪
Who's Loving You / Ed Sullivan Show 1969
http://www.youtube.com/watch?v=ane6VJGlIMs
1976年にモータウンを離れて、エピックに移籍。権利の問題から名前を「ジャクソンズ」に変更を余儀なくされた兄弟達。モータウンに残ったジャーメインの変わりに末っ子ランディ(更に下にジャネットがいるけど)を入れて再出発。で、この曲は移籍3枚目のアルバム「Destiny 」からのシングル曲であり、俺もジャクソンズの中で最も好きな曲の一つ。これはそのビデオ・クリップ。マイケル20歳!以前と違って兄弟全員、背丈が揃っていて、みんな大人になっていた事を伺わせるけど、まだまだフレッシュでかわいらしいね。ちなみにマイケルは声変わりしても成功した数少ないチャイルド・スター出身歌手なんだ。
Blame It On The Boogie / 1978
http://www.youtube.com/watch?v=OeutxLOJNdU
前回もアップした1987年の初来日公演から今度はこの曲を。やっぱ最高だね。
Rock With You / BAD TOUR 1987 (横浜スタジアム)
http://www.youtube.com/watch?v=-x5bQ-oxtjM
マイケルが慕ってた大先輩黒人エンターテイナー、サミー・デイヴィス・ジュニア(この人もチャイルド・スター出身)の芸能生活60周年記念祭典から。フランク・シナトラ他、いろんな歌手が登場してサミーを讃えた。マイケルはその中でも最も若かったと思う。この時サミーは既に喉頭がんの手術後で、声帯を失い声は全く出せなかった。そして数か月後に亡くなってる。マイケルはサミーのために書き下ろしたこの曲をピアノとオーケストラのバックで歌い上げる。当時NHKで放送されて、中2だった俺はテレビに食い入るように見たよ。散々差別を受けながら、黒人歌手として道を切り開いてくれた事、あなたがいたから今自分達が歩いている・・・という感謝の気持ちをサミーに歌いかけるバラードなんだけど、歌詞に合わせて観客が盛り上がる盛り上がる!凄い感動するよ。最後の決めポーズもサミーお得意のポーズ。この曲はこの時にしか歌われてない。
You Were There / Sammy Davis Jr. 60th Anniversary 1989
http://www.youtube.com/watch?v=IjmalHcQh54
和田 唱